不動産業種109社(※)のうち上場企業106社を対象に、役員の平均年齢が若い順にランキングしました。経営陣が若い企業は思考の柔軟性が高く、新しい発想によるイノベーションが期待できると株式市場で評価される傾向があります。フレッシュな顔ぶれの不動産会社をご紹介します。(リビンマガジン編集部)

※注=編集部基準

集計方法

・年齢計算基準日:2019年2月12日

・2018年10月期までの直近の有価証券報告書より集計

・補欠役員を含まず

ランキング結果はこちら

役員の平均年齢が若い不動産企業トップ3は社長も若い!

1位はAMBITIONで、役員7名の平均年齢は46.85歳でした。AMBITIONは、主に20代~30代の単身者をターゲットに、住宅の転貸借や賃貸仲介事業を行っています。また、2012年からは住居用不動産の購入・売却を行うインベスト事業を開始しています。

AMBITIONの清水剛代表取締役社長は、1971年5月14日生まれの47歳です。経営陣は70歳の長瀬文雄取締役以外は、全て30~40代という若さです。ターゲットの客層と経営陣の年齢が近いこともあってか、現在業績好調で、2月14日には四半期報告書にて業績予想を上方修正しています。

2位は原弘産で、役員6名の平均年齢は48.16歳でした。原弘産は山口県の不動産会社で、地元を中心に不動産賃貸や仲介、戸建て分譲などを行っています。

原弘産の岡本貴文代表取締役社長は、1977年3月10日生まれの41歳です。2016年7月に前社長の園田匡克氏が73歳で亡くなったことを受け、岡本氏が社長となりました。原弘産は2016年にマンション開発事業から撤退するなど、厳しい経営状態が続いており、30代の2名を含む若い経営陣に期待が集まっています。

3位はグローバル・リンク・マネジメントで、役員8名の平均年齢は48.37歳でした。グローバル・リンク・マネジメントは、主に東京23区において、投資用コンパクトマンション「アルテシモシリーズ」を開発・販売しています。

グローバル・リンク・マネジメントの金大仲社長は、1974年6月2日生まれの44歳です。最年長の賀茂淳一取締役が65歳、30代の役員も2名いるなどフレッシュな経営陣で、今後はグローバル化やIT化によりさらなる事業拡大を目指しています。

上位3社を見比べると、社長の年齢が41~47歳と、役員の平均年齢と同じか、もしくは少し若いという結果になりました。若い社長のもとでは、同じ目線で語れる若い経営陣が組まれる傾向があるようです。

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役員の平均年齢が40代の不動産会社は8社

続きまして、4位以下の、役員平均年齢が50代未満の若い経営陣をもつ企業をご紹介します。

4位 グッドコムアセット 役員10名 48.4歳

5位 エストラスト 役員10名 48.5歳

6位 シーアールイー 役員11名 48.9歳

7位 日本アセットマーケティング 役員7名 49.42歳

8位 テンポイノベーション 役員10名 49.6歳

最も役員平均年齢の高かった企業は和田興産で、67.63歳となりました。概ね47歳~67歳の間に、役員の平均年齢が集中しています。調査対象106社の平均は57.99歳でした。

経営陣の若い企業には、柔軟さや革新性、既存の価値観にとらわれないダイバーシティが期待できます。一方で、円熟した年齢の経営陣の会社には、長年の実績からくる安定性や人脈などに信頼があります。

各自の企業が持つ強みを生かし、社会的な役割を担うために必要な役員構成となっていることが大切だと考えられます。

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