上場している住宅建設 従業員一人あたり経常利益ランキング2020年

上場住宅建設会社31社(※)を対象に、従業員一人当たりの経常利益を算出、ランキングしました。住宅建設業界において、社員一人ひとりが高い成果を上げている、効率経営の会社はどこなのでしょうか。コロナによる影響と合わせて紹介します。(リビンマガジンBiz編集部)

※=編集部基準

集計方法

・2019年7月期から2020年6月期までの最新の有価証券報告書を元に集計

・経常利益を従業員数で割り、従業員一人当たりの経常利益を算出

・非正規社員は対象外

画像=写真AC

従業員一人当たり経常利益1,000万円超はウエストHDら4社

1位はウエストホールディングスで、2019年8月の経常利益が54億2,500万円だったのに対し、従業員数は371名となり、従業員一人当たりの経常利益は1,462万円となりました。ウエストHDは主に公共用や産業用の太陽光発電システムの設計や施工、販売、メンテナンスなどを行っています。また、住宅用太陽光発電設備「みらくる」など、家庭用の太陽光発電も手掛けています。

今回調査対象とした決算期の経常利益は、新型コロナのパンデミック前のデータとなっています。しかし、同社は新型コロナの混乱に際しても、早期に必要な建築資材・材料の確保を行うなど、素早い対応を行いました。結果、工期の遅延等も発生せず、大きな影響を未然に防いでいます。一人当たり経常利益の高さは、社員のポテンシャルの高さをうかがわせ、こうした辞宜を得た対応力にもそれが反映されているようです。

2位は三栄建築設計で、2019年8月の経常利益が94億3,100万円だったのに対し、従業員数は759名となり、従業員一人当たりの経常利益は1,243万円となりました。三栄建築設計は戸建て分譲住宅を主力としており、グループブランド「MELDIA」の認知度アップを目指しつつ、三大都市圏に対する供給シェアを拡大させています。

業績はコロナ後、当初の計画を一時的に下回ったものの、リモートワークの増加により、戸建て住宅への関心が高まり、契約棟数は2020年5月以降大幅に増加しています。従前より「同じ家は、つくらない。」というモットーを掲げ、顧客のライフスタイルにあわせた商品設計を行ってきた姿勢が、実を結んだ形となっています。

3位は長谷工コーポレーションで、2020年3月の経常利益が852億5,300万円だったのに対し、従業員数は7,315名となり、従業員一人当たりの経常利益は1,165万円となりました。長谷工コーポレーションは上位4社の中で唯一従業員数が1,000人を超える大手総合建設会社です。主にマンション等の企画・設計、施工を行っています。

従業員一人当たりの経常利益は、通常、少数精鋭の会社が高い傾向があります。しかし、同社は7,000名を超える従業員数を抱えながら、従業員一人当たりの経常利益が1,000万円を突破しています。その効率経営ぶりは住宅メーカーの中でも特筆すべきものです。

4位はファースト住建で、2019年10月の経常利益が36億7,300万円だったのに対し、従業員数は356名となり、従業員一人当たりの経常利益は1,032万円となりました。ファースト住建は規格型注文住宅「オーダーキューブ・システム」のほか、自由設計による注文住宅も販売しています。

コロナ後は、成約棟数が伸び悩み、完成在庫の価格の値下げなどで対応しました。その結果、販売棟数は増加したものの、売上高と収益性が低下しています。来期も引き続き従業員一人当たり経常利益を高い水準に保てるかどうかは、今後の販売戦略にかかってきそうです。

 

上場している住宅建設 従業員一人あたり経常利益ランキング2020年

集計方法

・2019年7月期から2020年6月期までの最新の有価証券報告書を元に集計

・経常利益を従業員数で割り、従業員一人当たりの経常利益を算出

・非正規社員は対象外

 
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