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画像=リビンマガジンBiz

―管理会社のコアな価値のある業務とはどういうものだと思いますか。

2つあると思っています。

1つ目が、アセットマネジメントですね。管理会社はオーナーの資産をトータルに管理する存在です。資産形成のコンサルティングなどは非常に重要です。

2つ目が、建物の管理です。そこを極める。

建物というハードウェアからのアプローチか、オーナーの資産というソフトウェアをきちんとやっていく二択だと思っています。

―便利なサービスが増えることで、自主管理が増える懸念もあります。業界のプレイヤーも、淘汰されるかもしれません。

あると思います。

ただ単に業者を手配することに終始している管理会社は厳しいでしょう。

最近では、そういった危機感持ってる管理会社は多いですよね。

―課題の多い不動産業界で不動産テック会社が求められるものとは何なのでしょうか。

我々を不動産テック企業と言っていただくことは非常に光栄なことだと思っていますが、正直自身では不動産テックだとは思っていません。

不動産周辺の事業を行っている企業の1つだと思っています。

本当の不動産テックというのは、不動産流通における大手の物件囲い込みやポータルサイトによるエンドユーザーへの情報流通の形ごと変える存在だと思っています。

世間一般的に、不動産業界はマーケットが巨大に見えます。

何十兆円、何百兆円と言われますが、それは大半が賃料です。

管理会社からすれば、そのうちの5%程度が市場です。20分の1です。さらに、我々のような周辺サービスを提供する会社では、さらに市場規模が小さくなっていく。

不動産テック企業の中には、大きいと感じている不動産マーケットに漠とした憧れがある人も多い。「この業界は非効率だし、マーケットがでかいから、テクノロジーで何かやったときの伸びしろが半端ない」みたいなノリで入ってくる。

―確かにそういった理由で参入するケースも良く聞きます。

しかし、そんなに甘くありません。

スマートロック1つ取っても、あの手この手でアプローチしています。ライナフの滝沢社長がリーシングや物件確認サービスと組み合わせて、少しずつ普及させていますね。「鍵ってこうですよね」「インターネットでつないだ鍵だったら便利ですよね」って。

やはり業界経験がない方がなんとなく作っても、難しいなというのは見ていて思います。深く業界を理解し、業界に対してはテクノロジーの通訳という存在から認識してもらうことが重要だと考えています。

―今後の展望はあるのでしょうか。

2020年7月から2021年6月にかけて、10万人のタレント登録を目標にしています。ここを1つのベースに、不動産関連業務のサービスベンダーとして圧倒的ナンバーワンになりたいと思ってます。

今は掃除、点検、写真撮影のように、誰でもできることを提供していますが。今後は、専門性の高いこともできるような展開を考えています。

リフォームや外壁の修繕、塗装、造園系のメニューも広げたいと考えています。

我々が現在ネットワークしているタレントの方々ではそういったことはできません。そこに関しては、専門の事業会社や修繕会社に登録していただきます。

その他にも水道系、ガス、設備、警備、エレベーターの保守管理もありますね。本当に不動産はいろいろな事業者が入り組んでいます。それら業務効率を上げていくことの効果は計り知れません。

「不動産向けのあらゆる作業の依頼ができるプラットフォーム」というところまで昇華したいと思ってます。

 
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