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スペースリー・森田博和社長 (撮影=リビンマガジンBiz編集部)

—サービス開始の時から、不動産での利用を想定していましたか。

2016年11月から本格的にスタートしたのですが、2014年頃は現代アート向けのサービスをメインに考えていました。美術館や展覧会などの、空間そのものを記録していくことを構想していました。展示場やギャラリーは空間の演出も含めてすべて意味があるので、作品の文脈が失われないよう、空間そのままを残せれば良いなと考えたのです。

ですから、当初は不動産分野での利用がこんなに増えるとは思っていませんでした。

しかし、不動産分野が一番効果を出しやすいので、普及が進んでいるのでしょうね。

サイトからのコンバージョン率を上げたり、店舗での成約率を上げたり、繁忙期の業務を効率化するという意味で、売買・賃貸、または管理業務を問わず利用していただけのかもしれません。

—不動産のビジネス自体も空間を買ったり売ったりするわけで、空間を気に入ってもらえれば、お金がもらえます。そこがはっきりしているから効果が実感しやすい。

その通りです。

今は、研修用の映像をVRで流すといった他の分野にも利用いただいていますが、まだまだこれからですね。不動産分野のように、分かりやすく効果を出せるような事例がどれだけ出てくるかによって普及のスピードは変わってきます。

—不動産業界に向けてVRを作成される会社は数社あります。他の会社との違いや、強みを教えてください。

プロダクトの品質には差があると思っています。当社は他社よりも作り込んでいます。レベルが違うくらいこだわってやっています。そこは自信を持っているところですね。

例えば、不動産業でも賃貸なのか、売買なのか、分野によって使い方が違います。当然、比較するポイントが変わってきます。

そういう違いを踏まえた上で、エンドユーザーが家などで閲覧しているコンテンツを事業者が閲覧しているスクリーンに同期させる作業を簡単にしている。アプリを立ち上げる必要もなく、ボタン1つでできる。そして、自動で動画を作ることもできる。

編集の部分でも、違いがあります。空間内に説明コメントや補足画像を配置することが直感的にできるのです。

賃貸不動産の場合は、手軽さとスピードが求められます。

当社の製品は自動で動画が作られて、その動画を簡単な操作だけでYouTubeに公開できます。ポータルサイト用の動画や画像も簡単に作ることができます。

機能面での特徴は、あげるところはキリがありませんね。

利用企業にとっては使いやすいということでしっかりと設計しています。その分だけ、裏側で難しいことを突き詰めて作り込んでいます。

VRゴーグルを使って店舗での接客にも使われる (撮影=リビンマガジンBiz編集部)

—それでも不動産業者によっては撮影が大変という声もあるようです。

現地に撮りに行くのが面倒臭いという人ですね。

そのためにアウトソーシングで撮影を依頼できるシステムを組み込んでいます。物件の近くに住む人に委託して撮影できるような体制を整えています。今はまだ東京と近郊の3県のみですが、これから全国に広げていきます。

コストも1物件2,000円くらいです。

当社は撮影で稼ぐつもりはないので、安い価格で提供しています。システムがメイン事業で、撮影はシステムを活用するためのサポートの一環と考えています。

—これまでに撮影した物件数はどれくらいになるのでしょうか。

毎日、アップロードされるVR画像の中には不動産以外もたくさん含まれているのですが、1日で現時点では1000コンテンツ近くが上がっています。

▶次のページ:VRコンテンツは後世に残すべき記録になる(3ページ目)

 

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