2019年07月19日
不動産テック

フォトシンス・河瀬航大社長 好調なオフィス市場。やがて来る差別化の課題

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遠くない将来、不動産テックによって不動産ビジネスは劇的に変化すると言われている。

これまでの商慣習や仕組みが変わり、無数の新ビジネスが生まれるかもしれない。


今回は、スマートロックを使った入退室管理サービス「Akerun(アケルン)入退室管理システム」を提供するフォトシンス(東京・港区)河瀬航大社長に話を聞いた。(リビンマガジンBiz編集部)




フォトシンス・河瀬航大社長 撮影=リビンマガジンBiz編集部



―提供しているサービスについて教えてください。


当社が提供している「Akerun(アケルン)入退室管理システム(以下、Akerun)」はスマートロックを活用した入退室管理システムです。


後付けで設置できるスマートロックと入退室管理システムを使うことで、誰がどこを出入りしたか履歴を残すことができます。


例えば従業員が1万人の会社であれば、1万人分のカギをグループ化します。

社員それぞれが、どの支店の何階で働いているのかといったことを登録し、カギの権限を付与します。そうすると、権限の範囲内で自由に出入りすることができるようになります。


その入退室履歴がクラウド上に集まり、企業によっては勤怠管理システムと繋いでご利用いただいています。




画像提供=フォトシンス



―どういった方が利用しているのでしょうか。


法人がメインで、個人が使われるケースは少ないです。


全体の7割はオフィスで利用されていて、執務室の扉やサーバールーム、役員の個室などでも使っていただいています。残りの3割は、シェアスペースやフィットネスジム、会員制のバー、公共施設などです。


「Akerun」は2015年から販売を始めて、現在3,000社以上に導入いただいています。


2019年5月には、ドア一体型のスマートロック「Akerunコントローラー」を発表しました。これは、他社メーカーの電気錠や自動ドアに繋げてクラウドに接続し、制御できるものです。



―導入する法人はどういった業種が多いのでしょうか。


情報を扱う会社です。

IT系や金融関係、コンサル系、士業、教育系、医療系といった個人情報の扱う量が多い会社に利用いただいています。


IT系の会社が大手企業からの仕事を受託する際、大手企業はその会社のセキュリティレベルや、プライバシー管理の点で、独自の基準を持っています。その基準を満たしていなければ仕事を任せることができません。


そこで入退室管理システムを導入しようとするのですが、1つの扉だけで構築費用が約100万円はかかってしまいます。そこで「Akerun」を検討されることが多いですね。



―中小企業が大手企業と仕事をする際の信用の担保として「Akerun」を導入することが多い。


そうです。

入退室管理システムがなければ、大手企業からの受託や許認可が難しいケースが多いですね。取引先に入退室管理システムを求めることは非常に多いです。


大手企業から、取引先に「Akerun」を薦めていただくこともあります。「Akerun」は、届いたその日のうちにご利用いただくことができますので、急ぎの案件などにも対応することができます。


―スマートロックの競合他社と比べて差別化ポイントはどういった部分ですか。


まず、法人向けに提供しているところです。

法人向けに提供するには、様々な機能が必要です。


例えば、オフィスで毎回スマートフォンを使ってカギの開け閉めをすると煩わしい。交通系ICカードなど、NFC対応のICカード対応ができる点は重要な機能ですね。


法人が「Akerun」の導入を検討される際、他社が提供している家庭向けスマートロックと比較されることはほとんどありません。反対に、もし家庭向けに「Akerun」を導入するとなると、他社製品より少し価格が割高な分、「Akerun」が選択されることはあまりありませんね。



―では、競合と考えているサービスはどういったものでしょう。


既存の入退室サービスの提供会社ですね。

ビル管理システムを提供されている会社も競合になります。


そういった企業とは後付けの入退室管理システムという部分が異なります。

今ある扉に後付けで導入できるのは「Akerun」だけです。



―3割はスペースシェア関連の会社が導入していると伺いました。どういった会社が導入しているのでしょうか


例えば、三井不動産様が注力している「ワークスタイリング」などです。大手デベロッパーのシェアオフィスにはほとんど導入いただいています。



▶次のページ:スマートロックは、省人化・コスト削減に加え収益化にも貢献(2ページ目)


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