2019年09月13日
不動産テック

1日400件の架電。非効率な不動産営業(2ページ目)

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リアンコネクション・織田京太社長(撮影=リビンマガジンBiz編集部)



―売買市場の半分以上が、アナログな繋がりによって構成されていたと。


特に売買においては、横の繋がりの多さは売上に直結します。

では営業社員は、どうやって繋がるのか。直接会うか電話です。飛び込みや業者会・交流会への出席か、電話で営業だけです。


私も、仕入れの営業をしていた頃、業者間ツールが発行する業者名簿を使って1日400件電話したことがあります。売買仲介会社と知り合うためです。しかし、電話すると「うちはデベロッパーなんで」「賃貸なんで」「管理なんで」と断られます。400件電話して、自分が求める条件の営業社員と出会える確率は2%程度でした。1日やって10社前後なんです。


8時間かけて400件電話し、10社程度にしか繋がらない。しかも、すぐ商談になるわけでもない。これは非常に非効率な作業ですよ。「オーナーズガーデンpro」なら、自分のニーズに合う会社や営業社員を30秒で見つけることができます。大変だった取引先探しに、電話・FAXはもう不要です。



―織田社長は、自らも不動産会社を経営した経歴があります。不動産テック企業設立にはどういったきっかけがあったのでしょうか。


私は中学卒業後、15歳でとび職に就き、リフォーム会社で営業を経て、18歳で不動産の世界に飛び込みました。職業にこだわりはなかったのですが、現場作業員やリフォーム営業をしていたので、スーツを着る職業に憧れがありました。


でも、学歴や能力を考えればホワイトカラーになることは難しかった。ただ、不動産業界に関しては、年齢学力関係なく、営業成績が上げられる構造だったのがのめり込むきっかけになりました。


私がとび職になったのも、家庭が貧しくしたので進学せずに働くという選択肢しかなかったからです。夏の暑い日に建設現場で作業していると、その横をスーツを着た会社員が歩いて行く。憧れました。


また、高所での作業で気付いたのですが、私は少し高所恐怖症だったんです(笑)。


18歳のとき、資金が貯まったので独立しようと考えました。事業も何も決まっていなかったのですが、まずは事務所を借りようと思い不動産会社を回りました。


しかし、誰も相手にしてくれないんですね。何のあてもない18歳の小僧に事務所を借せるわけありません。でも、そのなかの1社が、「何も決まってないのであれば、うちで働けば?」と誘っていただき、次の日から賃貸仲介の会社に就職しました。


不動産会社で働くなかで、賃貸や売買、賃貸にも住宅だけでではなくて、倉庫や事務所の賃貸もあるし、売買も住宅やビル、収益、収益、土地などいろんな世界があることを知りました。


この世界で独立するのであれば、勉強することは山積みある。そこで30歳になったら独立しようと決めて、働き始めました。




リアンコネクション・織田京太社長(撮影=リビンマガジンBiz編集部)



―勉強するとはどういったことでしょうか。


自分で納得するだけでは駄目だと思いました。


どんな会社でも1位を獲らなければならないと考えました。賃貸から賃貸と売買の会社に移り、次にマンション販売の会社、買取リノベーション再販会社、収益不動産会社、合計5社で1位になりました。


そして、2015年にスター・アセットマネジメントという、収益不動産を扱う会社を立ち上げました。事業も好調で、3年で年商80億円を超えていました。



―そこから不動産テックに向かったのはなぜでしょうか。


スター・アセットマネジメントを経営していたとき、顧客は年収が数千万円のエリートばかりでした。そういった人たちの要望は「何もしたくない」です。


私も、「何もしなくて良いですよ。全部任せてください。不動産の目利きも、法人の設立もファイナンス関係や、管理会社の手配、原状回復の工事業者まで全て責任を持ってやります」と伝えていました。「お客さんは、物件を持っていることを忘れてください。その代わりに賃料収入に手を付けないでください。賃料は積立ですから」と、これを売り文句にしていました。


投資家との信頼関係を築くことができ、期待に応えられるように努力し事業も好調でした。


しかし、あるとき母親が白血病で倒れ、私がドナーになりました。そして、人生ではじめて1週間入院したとき、「自分が死んだら、私に物件を任せてくれている投資家への責任はどうなるのか」と怖くなったんです。投資家に何もしなくて良いと言い最後まで面倒見ると言っていた自分が、いなくなることに恐怖を感じました。


不動産は属人的過ぎる。不動産テックによって改善することができないかと考えたのです。


そこで、リアンコネクションは2017年5月に設立しました。

設立から現在(2019年9月)まで、1円も売上がありません。その間、ずっとツールを開発していました。今回リリースするサービス開発のための総コストは1億4,000万円を超えています。すべて私が負担しています。大変です(笑)。



▶次のページ:サービス成功の鍵は、不動産事業を行わないこと(3ページ目)


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