2020年06月19日
不動産テック

実際に配送を経験して商品開発にフィードバック(3ページ目)

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Yper・内山智晴社長 撮影=リビンマガジンbiz


―実際に宅配事業者にも利用されることが分かり、正式な販売が決まったのですね。


はい。ですが宅配事業者、なかでも配送員の方の負担が減っているのかという不安もありました。


そこで、2017年12月に1カ月間、実際に配送員のアルバイトをしたんです。



―実際に配送員としても働いた。


配送員として働いたのは1カ月だけですが、本当に大変でした。


特に重い荷物はキツイです。だから、今は宅配で水を頼んでいません(笑)。


荷物は原則決められたルートで配送されます。台車に荷物を積んで配達に行っても、不在だと、その荷物をずっと持って次の配達先を回ることになる。さらに途中で集荷作業もあるので、また荷物が増えます。


重たい荷物をずっと持って回ることで、どんどん作業負担が増えるわけです。


そんな中、ときどきめちゃくちゃ嬉しい伝票に出会うことがありました。

伝票の住所欄に「玄関に置いておいてください」と書いてあるんですよ。


ECサイトなどで商品を購入すると、配送先の住所を入力しますよね。その枠を活かして、手入力で配送先の要望を記載する方がいるんです。購入された方としては、再配達の手続きの煩雑さが減るというメリットがあるでしょうし、これは配送をする側としてもすごくありがたいことでした。


私が働いた配送会社では、仕分けの際に配送場所のリクエストには蛍光ペンを引いて、配送員に分かりやすいようにしてくれていた。


これは発見でしたね。最初から宅配事業者とシステム連携をしなくても、ある種アナログな手法を使いOKIPPAを普及させられると確信できましたから。



―置き配という文化は、これからの日本で定着するのでしょうか。


B to Cの配送の成り立ちは、元々は百貨店から始まりました。百貨店の商品配送は、対面で送り主の気持ちを受取人に伝えるという役割でした。


日本の配送インフラは、対面での配送を当たり前として成長しており、それ以外の選択肢がありませんでした。先程申し上げたように、労働人口が不足していく中で、対面配送は転換期に来ていると考えています。


自分がECサイトで買った水を、絶対に対面で受け取りたいという人は少ないでしょうし、かさばって重たい水をわざわざ盗むということも考えづらいですから。


また、コロナウイルスの流行により、配送物の非対面受け取りの存在意義が変わりました。コロナの前、宅配ボックスは不在の時に使う物だった。今では、在宅時でも使うものになりました。ソーシャルディスタンスや非対面が重視され求められているからです。


今後は「置き配」しかり、荷物の受け取り方が多様化していきます。「OKIPPA」が、その選択肢のひとつになれればと思っています。


不動産会社からしても、「OKIPPA」の導入がイメージしやすくなっているのではないでしょうか。



―将来の展望を教えてください。


住環境の利便性を高めるという部分は、まだできることがあると思っています。


宅配ボックスが広く普及しない1つの要因は、「荷物を受け取る」ということに用途が限定されている箱に貴重なスペースを使っているからです。


そこで、「OKIPPA」では空間の価値を高めていこうと考えています。今、ファッションのレンタルサービスを提供している企業と進めているのが、「OKIPPA」から発送・返却ができるというサービスです。発送ができるのであれば、クリーニングや不要品買取サービスの発送もできるかもしれません。


高級な分譲マンションには1階にクリーニングの回収ボックスがありますが、同じようなサービスを玄関前の袋とスマホによって賃貸物件にも提供することができる。こういったサービスを拡充させていくことで、物件価値や満足度に貢献できると思っています。


そして、「OKIPPA for 不動産」への登録物件を増やしていくことで、最終的には物件検索ポータルサイトの、設備検索のチェックボックスの1つに「OKIPPAあり」が当たり前に選択できる日が来れば嬉しいですね。



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