2020年08月21日
不動産テック

これまでのビジネスモデルに捕らわれない(3ページ目)

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OYO Japan・山本竜馬社長 撮影=リビンマガジンBiz編集部



―山本社長のご経歴についても教えてください。京都大学・大学院卒業後、マッキンゼーに入られそのあとAppleと、不動産・宿泊事業とも畑が違いますね。OYOに入ったきっかけはなんだったのでしょうか。


自分のなかで一貫しているのは、物事をテクノロジーで変えていきたいということです。


私がマッキンゼーでコンサルタントだったとき、在籍期間の後半はずっと金融業界にいました。金融は他の業界に比べて本当に遅れていると感じていたら、FinTechの流れが生まれました。


正直いってすぐにインパクトを出せるようなものではありません。しかし、私自身がその基盤を作っていくことに貢献するのが楽しかった。その兼ね合いから、AppleのApple Pay Japanの責任者を務めました。これはペイメントの事業でしたが、皆現金やカードで支払っていたものをスマホにしていく。それも非常に大事だと思って、取り組みました。


それから後にPayPayをはじめとしたサービスが生まれ、モバイルペイメント業界がかなり盛り上がったと感じています。そして、金融や支払いの次に、もっとテクノロジーが必要なのが不動産じゃないのかなと感じていました。


賃貸住宅はコンシューマ側からみれば、ひどいものです。部屋探しや契約は極めて面倒くさいし、初期費用も高い。さすがに100年後も同じ仕組みのままというのはあり得ないと感じ、この状態に対して自分は何ができるのか、クリエイティブに取り組んでみたいと思い、ジョインしました。



―FinTechから不動産テックの世界に来た。テクノロジーに変わりはありませんが、それでも業界が変われば異なることも多いのではないでしょうか。


ペイメントのときにも感じていましたが、何かを対コンシューマに広げようと思ったら、大手が新規参入するには有利です。


ペイメントでは、QR決済の先駆けはOrigami Payというサービスでした。しかし、今ではメルカリPayに吸収されて、単独サービスを止めています。結局は大手しか最後までもたなかった。当時のサービスは全てなくなり蓋を開けてみたら、ソフトバンク・au pay・Apple・Googleという世界ですから。


不動産も同じで、今いろんなアプリが出てきていますが、それはペイメントの5年前から10年前のように見えていて、これからも様々なアプリが出てくるでしょう。なかには、我々がやってきたことを反面教師として、リスクを取らずに少ない人数でやるところもあるでしょう。しかし、いずれはBtoBのパワーを使ってスケールを取っていく体力のある大手が残ると思っています。我々も3年~5年後というのを大きなポイントだと見ているので、なんとなく楽しみだと思っています。



―いずれは大手が寡占してしまうかもしれない新しい住生活サービス、これからのOYOにはどういった戦略があるのでしょうか。


我々が、やらなければいけないことの1つとしてソフトバンクグループとのシナジーというのは非常に意識しています。


最近出てきたアプリとどのような差別化を図っていくのか、UI・UXといった部分は常に競い合う部分です。複数のサービスが乱立すると、いずれは収斂されていく。そのなかでは、スケールするためにどことパートナー組んでいるか、どこと仲が良いのかなどは、非常に大事なことなので、そこをかなり意識してやっていくと思います。


大企業や学校の流れとして、わざわざ近くに住まなくてもいいという考えは出てくるでしょう。長いスパンで見ればどういった賃貸を扱えば良いかは変わってくると思います。


旅行は変わらないでしょう。多分。沖縄に行きたい北海道に行きたいという欲求は変わりませんから。ただ、賃貸は都心に住みたいかというとそうではなくなってくると思います。



―そうなると、OYO LIFEがこれまで狙っていた、都心の良い物件だけではないバリエーションも求められてくる。


そうです。



―ビジネスの仕組みとして借り上げて運営することから脱却するといったこともありえるのでしょうか。


構想としてはありますね。契約上借り上げるとしても、入居者が付いてから借り上げるといったオンデマンド的なやり方もできると思いますし。ただ、そうすると管理会社は短期を嫌がるのでどうするか。家具をサブスクで提供している企業などと組むことでできるのではないかと思っています。


あとは、普通に仲介モデルをやっていくということもあり得ます。オンライン仲介のようなこともあり得ます。


これまでのビジネスモデルに捕らわれず、常に新しいテクノロジーや方法を模索して、事業を進めていきたいと考えています。



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