2020年09月04日
不動産テック

NIKKEI MARKS・花原浩二社長 事故物件のポータルサイトを運営

不動産テック

  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

遠くない将来、不動産テックによって不動産ビジネスは劇的に変化すると言われている。これまでの商慣習や仕組みが変わり、無数の新ビジネスが生まれるかもしれない。


不動産テックに関連する企業経営者や行政機関などに取材し、不動産テックによって不動産ビジネスがどう変わっていくのかを考えてみる。


今回は、事故物件専門のポータルサイト「成仏不動産」を運営するNIKKEI MARKS(神奈川県横浜市)花原浩二社長に話を聞いた。(リビンマガジンBiz編集部)



NIKKEI MARKS・花原浩二社長 撮影=リビンマガジンBiz


―提供しているサービスについて教えてください。


当社が2019年4月から運営している「成仏不動産」は、事故物件専門のポータルサイトです。不動産会社が管理したり、売却委任を受けたりしている事故物件を掲載し、事故物件の流通を促進させることを目的としています。



事故物件を7つの区分 画像提供=NIKKEI MARKS



「成仏不動産」では、事故物件を7つの区分に分けて星の数で表しています。「お墓や火葬場、葬儀場が見える物件(星1)」「共用部分や他の部屋などで事故があった物件(星2)」「発見まで72時間以内の孤独死、病死物件(星3)」「発見まで72時間以上の孤独死物件(星4)」「火事や事故で人が亡くなった物件(星5)」「自殺物件(星6)」「殺人物件(星7)」といった具合です。


星が最も多い「殺人物件」は、選ぶ人がかなり少ないですが、その分価格が安くなっています。投資に向いているし、全く気にしない方にはかなりお得な物件になります。



―事故物件のポータルサイトを運営しているのですね。


事故物件のポータルサイトに加えて、自社で特殊清掃を行う「成仏SOS」事業も展開しています。


2013年に300社ほどしかいなかった特殊清掃の会社が、現在6,000社ほどに増えていると言われています。なかには技術を持ちあわせていなかったり、モラルに問題があったりしてトラブルも生まれています。これを無くしていきたい。


特殊清掃の現場はトラブルが多く、当社にも二次施工の相談や、やり直し施工の案件がたくさん来ます。事故物件をしっかり流通させたいという大前提のなかで、まずはきちんとした特殊清掃を行うことにこだわっています。


また、特殊清掃が終わったあとに、リフォームや原状回復を行い、当社が監督のもとでお祓いまで行います。お祓い後、光触媒の抗菌コーティングまで終わったものに、「成仏認定書」を発行します。この認定書によって、きちんと対策ができた事故物件だということ、精神的に苦手な方にはお祓い、技術的な不安にはしっかりとした特殊清掃で対応できていることを表しています。




「成仏不動産」 画像提供=NIKKEI MARKS



-「成仏不動産」での物件数や提携している不動産会社の数はどれくらいですか。


物件を掲載いただいている不動産会社が約100社、物件登録は約300件ですね。6割が賃貸、4割が売買といった割合です。


大体、月50件ほどが新規登録され、50件がなくなっています。サービス経由で決まっているケースや、様々自由で販売取りやめになっているものなど、さまざまですが、流通スピードとしてはこれぐらいです。



―事故物件を7つに区分しています。どれが一番多いのですか。


特に多いのは孤独死です。星4の「72時間以上の孤独死」と星6の「自殺物件」が多いですね。



―コロナの影響で、外出を控えていたために孤独死に至ってしまうケースなども増えているのでしょうか。


孤独死が発生する一番の要因は、社会との隔離です。

ステイホームによって孤独死が増加している可能性は高い。また、熱中症で亡くなる方も多いですね。


発見するのが早ければ熱中症で亡くなったことになりますが、数日経てば孤独死になってしまいます。



―7つの分類にあわせて、不動産価値の毀損にも段階があると思うのですが、どういった目安があるのでしょうか。


正式な目安はありませんが、殺人系なら半額近いというのはデータとして出ています。


ただし物件によります。1億円の物件が半額にはなりません。高額な物件は利用価値も高いので、引く手はあるからです。


事件の起こる現場は高額帯の物件は少なくて、大体2~3,000万円が多い。そういった物件は貸し出す時の賃料も含めて半額ぐらいになっていますね。


また、孤独死ではあまり安くなっておらず、むしろ売り出している価格では標準と変わらないケースもたくさんあります。


こういったケースでは、売主が希望した価格では売れず、次第に下がっていくケースや、最後にネゴ交渉が入って安くなっているようです。そういった意味では「発見まで72時間以上の孤独死物件(星4)」くらいから安くなる印象です。



次のページ:事故物件ポータルサイト、不動産業界からの反応は?(2ページ目)


  • line
  • facebook
  • twitter

閲覧数 396

  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。
引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

不動産を高く売却するなら、
最大6社で査定額を見積比較!

  • STEP1
  • STEP2
  • STEP3
  • STEP4

最短45秒

本サービスは売却検討中の方向けの、不動産会社に査定依頼ができるサービスです。

査定依頼後、不動産会社より連絡があります。

Service list サービス一覧