訳あり物件専門家 白石 麗花です。
孤立死とか自殺とか事故物件ばかりが訳あり物件では
ないのですが
よく死んだ物件でしょ。
と私へのイメージでしょうか
言われることが多いです。（笑）
最近は住宅ローンの返済が困難な方や
身内の保証人になってしまって
住まいが競売に。
など
生き死に直接関与していない相談が多くなっています。
私が
訳あり物件に関与していて思うことは
もう少し早い時点で対応していたら
亡くならずに済んだのではなかろうか。
といったケースがとても多いので
事故を阻止できたら
悲しい出来事が減る＝不動産の価値を下げずに済む
といった真意があります。
ロバートキヨサキさんの名著で、
日本でも翻訳本がベストセラーになった「金持ち父さん貧乏父さん」を
お読みになった方も多いのではないでしょうか。
（この後、ほんのちょっとネタバレ？があるので、まだ同書をお読みになっていない方はごめんなさい）
この本に影響を受けて、
年齢の若いうちに不動産投資を始めた人も多いと思います。
「あの本って、要するに資産を形成するべく、
不動産投資をはじめなさいって話ですよね」よく、本を読んだ方から聞かれる言葉です。
でも、ちょっと待ってください。
現代において、不動産は、資産でしょうか？
それとも逆に負債でしょうか？
日本国内においても空き家について問題視されるようになってきていますよね。
かつての日本では一般的に不動産神話は強く、
いつかは俺も家を持ちたいとか、家を持ってて一人前だとか、
土地さえ持っていれば安心とか、そんな風潮がありました。
でも現代では、もはや持ち家神話は、
本当に神話となりつつあるのかもしれません。
空き家問題って、
地方の利便性の悪い田舎での話と思われるかもしれませんが
東京、大阪、神奈川といった都心でも実際に起こっているものなのです。
ちなみに、日本全国の空き家比率はなんと、
820万戸で全体の13.5パーセントにもなるらしいです。
10戸に１戸以上は空き家ってことですよね。
空家対策特別法（行政が強制的に空き家の処分を所有者に対し行政指導する法律）
が初めて適用された行政指導の例も、実は神奈川県の某市内だったらしいです。
もはやこういう状況になると、不動産は持っているというだけでお荷物ですが、
その一方でかつては一部の富裕層たちに限られていた不動産投資は、
通常の若手サラリーマンを中心に一大ブームを巻き起こしており、猫も杓子も、土地、土地、土地！
アパート建築ができる土地は引っ張りだこの大人気です。
これって、なんか矛盾してませんか？
ロバートキヨサキさんのいいたかったことって、
人生を豊かに過ごすべく資産を持ちなさいっていうこと、
これはまちがいないですよね。
でも、不動産を例に出していますが、
お金を生み出すのが資産であり、お金を減らすのが負債であるならば、
現在における不動産は、もしかして負債じゃないでしょうか。
現在は一時的に低金利で、
金融機関もこぞってローンを出したがってますから、
投資用不動産の高利回りが期待できるかもしれません。
でも、居住用としての不動産って、購入したとたんに、
湯水のようにお金が出ていく、ローン返済、取得税、固定資産税、保険料、
そのうちにリフォーム費用、マンションだったら管理費、修繕積立金、駐車場代等々・・・
投資用不動産でも、収入が途絶え、どんどんお金が出て行ってしまう状況になるリスクはあります。
右のポケットはお金を入れておくとお金が無くなる
左のポケットはいつの間にかお金が増えていく
不動産は、右のポケット かもしれません
ロバートキヨサキさんは、不動産を持て！じゃなくて
資産を持て！っていってるんですよね。
みなさん、勘違いして、変な買い物しないように気を付けましょう。
逆に、将来にわたって、今持っている不動産が必要なのかどうかよく考えたほうがいいかもしれません。
一刻も早く、売っちゃったほうがいいかもしれませんよ。
自分には起こらないと思っていることも
実際に誰かには起きています。
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