リノベーションとリフォームは似ているようで違う
昨今、よく耳にするようになったリノベーションという言葉ですが、リフォームとの違いをみなさん知っていますか？
実はこの2つの言葉ですが、明確な定義の違いや線引きはありません。なので両者の意味を混同している人が多く、リノベーションとリフォームの違いを具体的に説明できる人も少ないようです。もちろん定義や線引きがないと言っても、両者が同じというわけではありません。
そこで今回はリノベーションとリフォームを検討している方のためにも両者の違いを説明したいと思います。
1：リノベーションとは建物に新しい付加価値を作ること
リノベーションとは元々の建物に大規模な改修工事をし、新たなデザインの導入や機能の向上によって新しい付加価値を作ることを指します。例えば部屋と部屋の境である間仕切りをなくしてひとつの大きな部屋にしたり、地震に備え耐震工事を行ったりなど、このような改修工事のことをリノベーションと呼びます。
最近では新築物件を購入するのではなく、敢えて中古物件を購入し、リノベーションをする人も増えています。リノベーションは物件のすべてを新しくするわけではありません。
「古いものの良いところはそのまま残し、その他を自分のライフスタイルに合わせて改修工事をする」
これこそまさにリノベーションの醍醐味のひとつと言えます。
2：リフォームとは壊れたものを直すこと
リフォームとは簡単に説明すると、壊れたものを直す工事のことを指します。暮らしていくなかで汚れてしまった部分をキレイにしたり、老朽化してしまった部分を新しくしたりなど新築と同じ状態に戻すというイメージを持つとわかりやすいと思います。
3：大規模工事と小規模工事
リノベーションとリフォームの大きな違いは工事の規模です。「リノベーションは大規模工事」「リフォームは小規模工事」このように覚えるとわかりやすいでしょう。
もちろんリフォームも複数の場所を一度に工事するとなれば、ある程度大きな規模の工事になるかもしれません。しかし、キッチンを一度壊して広いダイニングキッチンにしたり、給排水・冷暖房換気設備を更新したりなどリノベーションに比べると、やはりリフォームは小規模な工事だと言えます。
当然、金額面にも差があり、リノベーションの方が改修工事費用が高くなる場合がほとんどです。
