一般媒介契約のメリットとは？
＜複数業社へ依頼できる＞
一般媒介契約の最大のメリットは複数の業者へ依頼できることです。専属専任媒介契約・専任媒介契約では1社のみにしか依頼できませんので、複数業社へ相談・依頼したい方は一般媒介契約がお勧めです。
＜高まる競争意識＞
一般媒介契約では複数業社へ依頼することにより、各不動産会社の競争意識を高めることができます。この競争意識により、早期成約できる可能性が高いのも一般媒介契約のメリットと言えます。
一般媒介契約の最大のメリットがデメリットに!?
一般媒介契約の最大のメリットは不動産会社同士に競争意識が芽生え、早期成約できる可能性が高くなるということです。しかしこのメリットは売却する物件の内容によります。
例えば、あなたが売却する物件が「都心で立地が良い」「高層マンションの最上階」「意外と知られていない穴場」など、不動産会社にとって売却しやすい人気の物件だとします。このような場合、当然ながら各不動産会社は売却に向けて積極的に行動してくれるでしょう。
しかし、もしも逆だった場合はどうでしょうか？ あなたが売却しようと思っている物件は人気がなく、売りづらい物件だったとします。売るためには創意工夫し、いろいろな努力をしなければいけません。不動産会社は買主を見つけるために広告や販売するための活動を行いますが、人気がない物件を売るのは難しいでしょう。
しかも一般媒介契約の場合、複数の業社へ依頼しています。「売却活動をいくら頑張っても、最終的に他社に取られるかもしれないな……」このように考える不動産会社がいてもおかしな話ではないでしょう。
つまり、あなたが売るつもりの物件が売るのに手間がかかる物件の場合、不動産会社のなかにはあまり積極的に売却活動を行わない会社もあるかもしれないということです。
また物件がなかなか売れずに残ってしまっていると、物件情報を見ている人たちに「この物件は何か問題があって売れ残っている」「買い手がつかない人気のない物件なんだな」というふうに判断されるかもしれません。しかも複数の不動産会社の物件情報で目撃されるため、マイナスイメージがさらに高まってしまいかねません。
売主の〝気配り〟と〝やる気〟も大切
ここまで読んだ人の中には一般媒介契約について悪い印象を持たれる人もいらっしゃると思います。しかし、どんな物件であっても、一般媒介契約であっても全力で売却活動を行ってくれる会社はあるはずです。そのような優良企業に出会えるかどうかは売主の行動次第だと思います。
また、売主の不動産会社にいる担当者への気配りも大切でしょう。「この人の物件はなんとかして売ってあげたい」担当者がそのように思ってくれるような接し方・行動も大切だと思います。
不動産売却は、すべて不動産会社に任せるのではなく、売主が「売りたい！」という気持ちを強く持つことが大切なのではないでしょうか。
