指定流通機構(レインズ)へ登録することができない


指定流通機構(レインズ)とは国土交通大臣が指定した不動産流通機構のことを指します。もう少しわかりやすく説明しますと、全国各地にある不動産会社が各々の物件情報を共有することができるシステムおよびその運営体のことを指定流通機構(レインズ)と言います。



どうしてこのレインズへ登録できないことが売主にとってデメリットなのかというと、レインズへ登録できないと不動産売買の成約率が下がってしまうからです。レインズには国内の多くの物件情報が共有されているので、これを利用すると売主と買主のマッチングが非常にやりやすいのです。事実、レインズによって毎年数万件以上の売買が成立しています。



個人ではこのレインズへの登録ができませんし、登録されている内容を閲覧することもできません。



売り手も買い手も素人同士だということ


個人で不動産を売却する場合、売り手も買い手も不動産に関する知識は少ないことがほとんどでしょう。どちらかが不動産に関して知識が多ければ売買はある程度スムーズに進めることができるかもしれません。

しかし、お互いが専門知識に長けていない素人同士だと心配も多いでしょうし、数百万円〜数千万円のお金を取引するというのは誰だって不安になるものではないでしょうか? 場合によっては相手を信用できず、疑ってしまうこともあるかもしれません。



もちろん相手を疑うことが大切な場面もあります。なかには騙そうと考えている売り手に出会うこともあるかもしれません。騙されないためには話を突き詰めることが大切ですし、必要書類や瑕疵担保責任について、どのように取り決めるのかが重要なポイントになってきます。しかし、知識が少なければ、そういった「正しく疑う」ことができるのかどうかにも不安が残ってしまいます。



まとめ


今回は3回に分けて不動産売却を個人ですることのデメリットをご紹介してきました。ここまで読んでいただいた人は不動産売却を個人ですることはデメリットが多すぎてやる気がしなくなったという人が多いかもしれません。



今後、アプリやwebの進化により、個人でも不動産売買が簡単にできる時代が来る可能性もあるとは思いますが、現状、不動産売却は不動産会社に依頼するのが一番いいでしょう。



個人売買することのメリットは不動産仲介手数料や消費税がかからないなどが挙げられますが、実際に個人売買でやらなければいけない手間や費用を考えると、結果的に不動産会社へ依頼したほうが安心して不動産売却を進めていけると思います。

親子間での取引や知り合いへ譲るなど特別な条件でない限り、不動産売却は不動産会社へ依頼するのがいいでしょう。

 
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