「免許証番号」に記載されるもの

「免許証」には、「免許の種類」「更新回数」「免許番号」「会社名」が記載されます。不動産の売買を行う不動産会社は、事務所が所在する「都道府県知事」から、複数の都道府県に事務所を設置している場合などは「国土交通大臣」から「宅地建物取引業免許」を受けます。誰から免許を受けているのかなどが「免許の種類」に記されます。この免許は5年ごとに更新が必要なので、更新された回数が「更新回数」です。そしてそれぞれの不動産会社に「免許番号」が割り振られ、免許証ですから「会社名」が記されます。

免許の「更新回数」から分かることとは

不動産会社の「免許証」から情報を得ようとする方は、「更新回数」に注目することが多いようです。「更新番号」とはどういったものなのか簡単に例を挙げると、新規で免許を受けた不動産会社の「更新回数」は(1)です。免許は5年ごとに更新が必要なので、6年目の不動産会社の「更新回数」は(2)となります。しかし6年目の不動産会社でも、個人が法人化した場合には「更新回数」は(1)から再スタートです。さらに、18年目の更新回数(4)の不動産業者が他の都道府県にも事務所を設置した場合は、国土交通省から免許を受けることになるので「更新回数」は(1)になります。また、不動産会社は法令違反があった場合、行政処分(指示処分、業務停止処分、免許取消処分など)を受けますが、「免許取消処分」により免許が取り消されない限りは「更新回数」は増え続けます。加えて、行政処分を受けたとしても「免許取消処分」が科されることは多くありません。したがって、法令違反をしている不動産会社でも「更新回数」の数字が大きいケースはあり得ます。もちろん、優良な不動産会社であるからこそ「更新回数」の数字が大きいケースもあり得ます。ですから、「更新回数」から優良な不動産会社を見つけるのは難しいということになります。不動産会社の「更新回数」は参考にする程度がいいようです。

 
  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

このコラムニストのコラム一覧へ