野球好きは勿論、そうでない方でも一度は考える、日本のドーム球場の建設費ランキングを公開し、そこから見える背景と今後の展望について話していきます。

 

日本ドーム球場の建設費一覧

 

1.福岡ヤフオク!ドーム

 

 

760億円

 

 

福岡ソフトバンクホークスが使用しているスタジアム。

 

1993年に建てられ、収容人数は約3.8万人。

 

日本のスタジアムで一番建設費がかけられたのがこのスタジアム。

 

バブル期に建てられたことや開閉式の屋根を備えているので

それも手伝って建設費が一番高額になっています。

 

2.京セラドーム大阪

 

 

498億円

 

 

もともとは近鉄バッファローズの本拠地であったが2004年の

近鉄バファローズ消滅に伴い、オリックスブルウェーブ合併したことで

球団名がオリックスバッファローズとなり

京セラドーム大阪は現在、準本拠地扱いになっています。

 

1997年に建てられ、収容人数は約3.6万人。

 

ショッピングモールが併設されているので、野球観戦が目的の人以外も

たくさん訪れてもらえるような仕様になっています。

 

3.札幌ドーム

 

422

 

北海道日本ハムファイターズが2004年から使用しているスタジアム。

 

2001年に建てられ、収容人数は4.1万人

 

最大の特徴はドームを移動させることにより

野球場からサッカー場、サッカー場から野球場というように

切り替えができるため、コンサドーレ札幌も札幌ドームを

使用しています。

 

しかし北海道日本ハムファイターズにとっては

使用条件の厳しさやコストがかかる球場のため

現在、道内に新スタジアムを建設し移転することが考えられています。

 

4.ナゴヤドーム

 

405億円

 

中日ドラゴンズが使用しているスタジアム。

 

1997年に建てられ、収容人数は約4万人

 

こちらも野球観戦のみならず、ショッピングモールが

併設されているので野球観戦以外の目的を持った人も

訪れることができる仕様になっています。

 

5.東京ドーム

 

350億円

 

読売ジャイアンツ使用しているスタジアム。

 

1988年に建てられ、収容人数は4.8万人

 

日本初のドーム型球場でこの球場の利便の良さがこれ以降に

建設された、野球場のドーム化の多さの理由でもあります。

 

 

※西武プリンスドームは球場を改修工事しドームにしたので

例外とする

 

ドーム球場の建設費から分かること

 

時代背景が大きく影響する

 

ではこのランキングからどんなことが見えてくるのかというと

それは時代背景が見えてきます。

 

一昔前までは、野球観戦=日本人全体の娯楽と言っても

過言ではありませんでしたが、現在はそうとは言えません。

 

勿論、野球に興味のある人もいますがサッカーやテニスといったように

好きなものが分散されてきたことや、そもそも野球に興味のない人は

野球場をワザワザ訪れることはありません。

 

そのことから球場の周りにショッピングモールや

商業施設を併設させ

野球に興味のない人でも球場に訪れ易い

環境作りをしている場所が増えてきました。

 

今後は多目的で使えるドームが主流となる?

 

更に今後、新たに野球場を建設しようと思った時に考えられるのが

やはりオープンな球場よりも屋根付きのドームの方が利便性を考えると

確実に使いやすいので日本ではドーム型の球場が

主流になってくるでしょう。

 

その背景として日本は国土が狭く、全国的にこのような建物は多く

建てられないので、野球なら野球だけサッカーならサッカーだけ

といったような専用的に使用することがとても難しいからです。

 

現に東京ドーム1つとっても野球だけではなく

コンサートやTVの収録、大規模なイベントに使われています。

 

このことから専用的な競技場より多目的で使える競技場の方が

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