不動産市場において、自分の物件を高く売りたい!

不動産売却を考える人が、

10人中10人が思うことです。

当たり前の話ですが、

高く売れるにこしたことはありません。

大手のブランドがあれば高く売れるでしょうか?

もちろん、そんなことはありません。

例えば、不動産流通の最大手、

三井のリハウスが売却を預かっている

物件なので高く買いたいと思う人は

誰もいないはずです。

では、どうすれば高く売れるのでしょうか?

その秘訣は、価格競争に巻き込まれないことです。

具体的には、誰に売却するのかを明確にして

そのターゲットに対して価値を最大限

アピールすることで、その物件の適正な価値で

すなわち値引きをされず、こちらの言い値で

買ってもらえるのです。

例えば、

ある新興住宅街で、教育意識の高いエリアで

格安の物件がありました。

一般的な新築一戸建てが4000万円から

5000万円くらいのエリアです。

そのエリアで、

3DKの小さい中古住宅が出ました。

依頼者は、前に別の不動産業者で売却活動を

していて1980万円でも全然売れなかったそうです。

確かに、通常4LDKが標準で、3DKの狭小住宅は

そのエリアで属性の良い方には見向きもされません。

価格重視の予算が少ない人に売却するしか

ないように思われます。

そして、予算が少ない人用に、価格重視で

売却活動をすると、さらに価格の値引きを

要求されていくらになるのかわかりません。

よく、売却活動が進まないと価格が高いのでは!?

と言われて価格を下げる提案を不動産業者からされます。

でも、本当に、価格の問題なのでしょうか?

価格を下げる前に、他にすることはないのでしょうか?

この物件に対して、私は不動産としてではなく、

「教育資金として売ってはどうでしょうか」

と提案しました。

実は、このエリア、一般的に教育熱心で

子供がいる家族の賃貸相場としては

家賃が10万円以上が当たり前のエリアです。

仮に2000万円を住宅ローンで組んでも

毎月の支払いは、最近の低金利を考えると5万円程度。

つまり、家賃10万円以上の賃貸に暮らしている方が

この物件を住宅ローンを活用して購入すると

毎月の支出が5万円程度削減されます。

不動産を購入することで生み出される毎月5万円を

教育資金と見なして、不動産購入が教育資金を

生み出すといって販売をかけました。

その結果、見事値引きなしの満額で買い付けを

いただくことができました。

今の時代、不動産屋さんが不動産を不動産として

売却することはレッドオーシャンの価格競争に

巻き込まれるだけです。

不動産を不動産ではなくて、何として売るのか?

それを提案してくれる不動産業者が

物件の価値を引き出して高く売ってくれる業者です。

不動産売却を依頼する際に、

その不動産業者が何を提案してくれるのか

ぜひ聞いてみてください。

正直なところ、不動産を不動産としてしか

提案できない業者では、

その物件の価値を引き出して高く売却することは

難しいのではないかと思います。

なかなかこういった売却の提案をしてくれるところは

少ないと思います。

でも、自分の大切な財産を預けるのであれば

ぜひそういった不動産業者を一生懸命探し当ててください。

その努力に見合った成果が必ず得られます。

少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

 
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