6月16日に既に報じたが、家電メーカー最大手のパナソニックが代表幹事を務める「Tsunashima SST協議会」(野村不動産、関電不動産開発ほか)は、神奈川県横浜市のTsunashimaサスティナブル・スマートタウン(Tsunashima SST)を現在開発しているが、このほど同タウン内の次世代型分譲マンション「プラウド綱島SST」のモデルルームを一般公開した。

【Tsunashima SST】次世代型マンションの体感型モデルルームでSSTの次世代のくらしを提案 ※プレスリリースより 

 この一般公開にあたり、同社は6月15日、住戸に標準配備されるIoT(あらゆるモノがインターネットにつながる)機器を活用した住まい方や、Tsunashima SSTのまちづくりコンセプトを、プロジェクションマッピング(PM)やデジタルサイネージなどの空間演出ソリューションを活用して「次世代の暮らし」を提案していく、と発表した。

※プレスリリースより

 そもそも「Tsunashima SST」とは、同社が進めるCRE戦略(企業不動産の運用)に基づく工場跡地などの企業不動産を活用したプロジェクト。神奈川県藤沢市で推進中の「Fujisawa SST」に続く、第2弾として今回開発される。

 野村不動産をはじめとする異業種の複数事業者が協業し、横浜市などの行政の協力を得ながら、タウン内のみならず、地域と繋がる次世代都市型スマートシティとしての位置づけを行っている。

 同社と野村不動産は「住まいをコントロールするデバイス」として、同社製の「プライベート・ビエラ 住宅機器コントローラー(マンションHA連携モデル)」の活用を共同で推進し、各住戸に標準配備するという。

※プレスリリースより

 これは、持ち運び可能なデバイスで、住戸内のどのエリアからでもテレビ視聴、インターホン応答(応答中に共用玄関の解錠可能)、住戸玄関の施解錠、お風呂のお湯張り、リビングエアコンなどの制御、エネルギー情報の「見える化」を実現したもの。

 この住宅機器コントローラーから、機器操作メニューの画面設定をカスタマイズすることで、ボタン1つでエアコンや照明(オプション設定)を一括でON/OFFにするなど、忙しい日常のシーンに合わせた使い方が可能になるという。

※プレスリリースより

 また、Tsunashima SSTでは環境目標を掲げている。
 それが「CO2排出量40%削減(2005年度比較)」「生活用水使用量30%削減(2005年度比較)」「新エネルギー等利用率30%以上」の3項目。

 この目標達成に向けて、マンション全体のエネルギーを電気に一元化。各住戸にAiSEG(HEMSの中核となる機器)対応の同社製エコキュートや省エネタイプのエアコンなどを装備するという。

 野村不動産が導入する次世代型エネルギーマネジメントシステム「エネコックe」とともに、CO2(二酸化炭素)と光熱費削減の両立を図る。

 ほかにも、各住戸に換気機能付サッシ・玄関ドアを設け、風の通り道を創るなど、自然の力を活かした「パッシブ設計」と、柱や梁のないすっきりとした間取りや高天井を実現する「アウトポール設計」を採用する。

 同社による内装一括施工と合わせ、光や風を最大限に取り入れながら機能性を兼ね備えた生活空間を実現する。

 同協議会では、今回一般公開を開始したモデルルームにおいて、デジタルサイネージやプロジェクションマッピングなどを活用した新たな体感型訴求により、スマートタウンの次世代のくらしを発信し、2018年の「まちびらき」に向けて、持続可能な魅力あるまちづくりを推進していきます、としている。

 
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