岡山県・広島県東部を拠点とした住宅メーカーのライフデザイン・カバヤは7月10日、住友ゴム工業の住宅用制震ダンパー「MIRAIE(ミライエ)」を同社オリジナルの新築住宅への導入を開始したと発表した。
 7月1日から既存制振措置を住友ゴム工業のMIRAIEに切り替えを行ったという。

 このMIRAIEとは、住友ゴム独自の制振技術の結晶「高減衰ゴム」で、最大95%の揺れを吸収するというもの。レース用タイヤの研究・開発で培った先進技術から誕生した高減衰ゴムは、現在、高層ビルや橋梁、業務用IT機器の制振装置など幅広い分野で実用化され、応用性に優れているという。

※プレスリリースより

 高減衰ゴムは「伸び縮みしながら繰り返し使用できる」というゴムが持つ最大の特徴を活かしながら、高いエネルギー吸収性能を持続する。

※プレスリリースより

 今年1月に木造2階建て住宅モデルによる振動台実験を行ったが、耐震等級3相当の木造建築物に対して、熊本地方で大きな被害を出した熊本地震の前震級の地震波を入力。さらに震度7の本震級の地震波を繰り返し入力し、「MIRAIE装着」と「MIRAIE非装着」で、建物の上層と下層の揺れ幅(層間変位)を測定したところ、地震の揺れ幅を最大95%低減することが実証されたという。

※プレスリリースより

 今回、MIRAIEを導入する同社のオリジナル新築住宅は「グランヅ事業部」「エス・バイ・エル・カバヤ事業部」「カバヤホーム事業部」の3事業部。それぞれ構造や価格帯、コンセプトが異なっているが、以下の3事業部の商品にMIRAIEを導入させるという。

 グランヅ事業部では、「2×6パネル工法」と「木造軸組工法」で実現した「睡眠健康住宅」。キーワードは「スリープファースト 眠りから始まる暮らし」で、求めたのは上質な睡眠と住環境の融合。快眠プロデューサーの岩田アリチカ氏が監修を行っている。

 エス・バイ・エル・カバヤ事業部では、「KABAYA2x4」。ヤマダ・エスバイエルホームの販売代理店として「木質パネル一体工法(認定工法)」を販売していたが、2016年4月からオリジナルの2×4(ツーバイフォー)パネルを使用した同商品を発売した。意匠性の高い注文住宅を低価格で提供する商品。低価格の秘密は「直接施工・直接管理」で、建設会社や工務店等、建築を外部に請け負わせるのではなく、自社施工することで、コストダウンと現場の一元管理も可能とした。

 カバヤホーム事業部では、「カバヤホームブランド」。在来軸組工法をベースに7つのベースデザイン、4つの構造タイプ、そして標準的な仕様からタイルを張った重厚な4つの仕様まで、112通りの中から理想の暮らしが見つかる「カバヤ・フレックスシステム」を採用。主に郊外に住宅展示場を配置し、名称を「カバヤの森」として展開中という。

 
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