野村不動産は7月26日、名古屋駅と栄エリアの中間に位置する納屋橋エリアで推進する分譲マンション「プラウドタワー名古屋栄」が竣工したと発表した。

竣工写真:北西より区域全体を望む   ※プレスリリースより

 同社とJXTGグループで道路舗装事業、不動産開発業などを展開するNIPPO、三菱地所傘下で不動産販売を手掛ける三菱地所レジデンスの3社共同によるプロジェクトとなる。

 総戸数347戸、地上29階建ての大規模レジデンスタワーで、物件はすでに完売済み。

 同マンションが建つ1万超の敷地は再開発エリアで、名古屋市による「納屋橋東第一種市街地再開発事業」の一環によるもの。

 敷地内には、同マンションに加え、商業店舗やオフィスなどで構成された複合施設「テラッセ納屋橋」も入る。

物件所在地   ※プレスリリースより

 同プロジェクトは、1988年に名古屋市が再開発基本計画を作成し、1991年に再開発準備組合設立後、2009年の都市計画決定(2013年に都市計画変更)、2012年の特定業務代行グループの選定、2014年の再開発組合設立などを経て2015年に着工し、このほど竣工した。

 1万㎡超の敷地はABCで区分され、A敷地には住居棟の同マンション、クリニックモールが入る。

 
 A敷地の商業・業務棟については、東陽倉庫が権利床として取得。読売新聞中部支社、大垣共立銀行テラッセ納屋橋支店などがテナントとしてそれぞれ入居予定となっている。

 店舗棟のB敷地には、スーパーマーケット、スポーツジム、飲食店など、スローライフをテーマにした複合商業施設として、今秋開業予定となっている。

 業務棟のC敷地には、中京海運が本社ビルとして使用するという。

敷地配置図     ※プレスリリースより

 同マンションは納屋橋エリア約1万㎡超の敷地を擁する都心複合再開発事業のランドマークという位置付けで、名古屋駅1㎞圏内、栄1.5㎞圏内にあり、東山線・鶴舞線「伏見」駅徒歩6分という好立地に位置する。

 都心立地の大規模開発ではあるが、大通りの広小路通から奥まった場所に住居棟を配し、道路や周辺建物と隔離した配棟を実現、採光と通風に配慮したつくりになっているのが特徴だ。

 近くを流れる堀川を見渡すように配した段状のテラスで各用途を結ぶことで、賑わいを演出し、既存環境との融合を目指している。

 同マンションは超高層を支える制振構造を採用。建物内部に設置した制振装置によって揺れの影響を緩和する仕組みになっている。また、粘弾性体と鋼板を層状に重ね合わせ壁型にして上下層の梁に取り付けたダンパーで、地震エネルギーを吸収する。

 タワーマンションという建物の特性を踏まえ、各フロアに防災倉庫を設置していることも特徴だ。
 日用品、食料などの備蓄のための倉庫ではなく、一般家庭では購入しにくいものや災害時にマンション内での共助活動で使用するためのものを格納しているという。

 敷地面積は5,999.07㎡(分譲対象敷地面積)、規模・構造は鉄筋コンクリート造(一部、鉄骨造)地上29階、間取りは1LDK~4LDK、専有面積は42.58㎡~129.78㎡。

 
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