パナソニックグループ会社で、照明・住宅設備などを手掛けるパナソニック エコソリューションズ社は8月30日、「住宅用 創蓄連携システムRタイプ」を発売すると発表した。

創蓄連携システムRタイプ 住居取り付けのイメージ  ※プレスリリースより

 これは、太陽光発電システムとリチウムイオン蓄電システムを連携させて日常時や停電時でも電力を安定供給する住宅用「創蓄連携システム」の新製品となる。業界としては初めて蓄電池を後から設置することが可能という。発売は10月23日より開始する。
 
 販売目標は、パワーコンディショナR単体として年間1万台を目標に掲げる。

パワーコンディショナR 住居取り付けのイメージ   ※プレスリリースより

 今回の新製品のリリースは2009年から開始した「固定価格買取制度(FIT制度、当時は余剰電力買取制度)」と大きく関係している。

 これまでは太陽光発電システムで発電した余剰分の電気を電力会社へ売電する「FIT制度(固定買取制度)」が主流だった。しかし2019年以降のFIT期間終了に向けて蓄電システムを活用した電力自給自足型の考え方が今注目され始めている。

 この蓄電システムはZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業)住宅の補助金制度や電気料金の上昇、災害時への備えなどの理由からシステム導入の追い風になっているという。

 新製品の導入メリットとして、従来、太陽光発電システムに蓄電システムを追加する場合、既設のパワーコンディショナを取り換える必要があった。新製品は既設のパワーコンディショナを取り換えることなく蓄電池を後から設置することができる。

 これにより、例えば、太陽光発電システムを購入した数年後でも居住環境や家族構成の変化に合わせて蓄電池を導入するかどうかの検討ができる。実際に導入しても売電を主流とした使い方から電力自給自足型の使い方に容易にシフトすることも可能だ。

 

 さらに自立出力電力が最大2kVAなので、停電時でも安心して電気を使える。
 例えば、「パワーコンディショナR 蓄電池取付可能タイプ」では、電力変換効率も96.5%と同社従来品より0.5%アップした。

パワーコンディショナR 蓄電池取付可能タイプ    ※プレスリリースより

 新製品の価格は、「パワーコンディショナR 蓄電池取付可能タイプ」が税別45万5000円、「充放電コンバータ」が税別19万5000円、「一括制御リモコン」が税別2万円で、それぞれ工事費別となる。

(左)充放電コンバータ  ※プレスリリースより

(右)一括制御リモコン  ※プレスリリースより

 同社では、今年10月から蓄電池ユニットの15年保証(有償)を開始して、お客様の蓄電システム導入促進につなげていきます。パナソニックは今後も、「ふだんの安心」と「もしもの備え」を兼ね備えた、住宅のスタンダード設備として、創蓄連携システムの普及拡大を図っていきます、としている。

■住宅用 創蓄連携システム Rタイプ
 http://sumai.panasonic.jp/solar_battery/

 
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