住宅ローン問題支援ネット の高橋愛子です。

私の好きな言葉の一つに

「袖振り合うも多生の縁」

という言葉があります。

意味は、

見知らぬ人とたまたま道で袖をすり合わせるというのも、
前世からの深い因縁によるものであるということ。
人と人との関係は単なる偶然によって生ずるわけではないので、
大切にしなくてはならないという考え方。

偶然ではなく、必然だったのではないか?
と思うような出会いってありますよね。

一つの出来事の裏には、沢山の出来事があり、
一つの結果の裏には数えきれないほどの物事が遠因として、
作用しているそうです。

そのため、私はどんなことでも、無駄なことは無いと信じ、
ご縁を大切にするように心がけています。

不動産取引でも、そんな「袖振り合うも多生の縁」で、
成約することがあります。

不動産業界はインターネットの普及により、
流通物件であればインターネットで簡単に探せる時代になりました。

昔は、一軒一軒不動産屋を回って物件探しをしていました。

今は、一つの不動産仲介業者に行けば、流通している物件は
ほとんどその不動産会社の仲介によって取引ができます。

でも、それは「流通している物件」に限ります。

やはり、不動産は情報が命。

売りたい
買いたい
貸したい
借りたい

というニーズは人と人とのつながりで情報が入ってきます。

なので、私は人脈はもちろん、普段の何気ない会話にも情報があると思い、

どんな時も情報収集アンテナを張り巡らせています。

最近も、こんな事例がありました。

ある土地所有者さんからのご相談。

地元の業者に売却を頼んでいる土地があるけど、
全く連絡もなく、売ってるのか売ってないのかもわからない。
事業が悪化し、返済もできなくなってきているから、
競売になる前に任意売却したい。

との事でした。

調べてみると、頼んでいるという不動産業者は会社が無くなっていて、
売りに出ていない状況でした。

すぐに査定してみると、その土地についている担保権の金額が
全額返済できる金額でした。

「返済も大変だし、全額返済目指して

ぐに売りに出してみましょう!」

というお話でその日は終わりました。

そんな日の夜、ある会食がありました。

そこで出会ったある人との帰りの会話で、

「私は、●●線で帰ります」

とおっしゃいました。

●●線は、その日に面談した売主さんの物件がある沿線だったので、

「へー、●●線の何駅ですか?私ちょうどそちら方面で仕事があるんです。」

と聞いたところ、たまたま、その売主さんの物件所在地の最寄り駅でした。

「え!偶然、今その駅で物件の売却をする予定で・・住所はどちらですか?」

と聞くと、なんとその売主さんの物件所在地と同じ!

「えええ!!偶然ですね~」

という話から、

「実は、私ずっと土地を探しているんです。」

という話に。

2年以上色々な不動産屋さんに頼んで、土地を探しているけど良い物件が見つからず、

もうあきらめかけていたとのこと。

条件を聞いてみると、予算内で、場所も条件もばっちり当てはまっています。

次の日に早速、物件情報をお送りすると、

「買います!」

と即決。

売主さんは、即売却できて債務が返済できました。

買主さんもずっと探していた土地を購入することができました。

どちらも大変喜ばれ、とても良い取引となりました。

「袖振り合うも多生の縁」

に戻りますが、このケースで、私が、

「●●線で帰る」


というその方の言葉を聞き逃さず、

駅名を聞いたからこそ、このご縁があったのであり、

普段聞き流してしまっているような会話でも、

ご縁の因縁があるということです。

このように、不動産は、袖振り合う縁で決まる事があります。

普段からご縁を大切に、

何事にもアンテナを立てて良い物件をゲットしましょう。

 
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