購入希望者にとって、物件の内覧は重要なプロセスです。とはいえ、住んでいる物件は生活の場ですから売主にも色々と都合があるでしょう。しかし、売主が自分の都合を優先させていては売却のチャンスを逃しかねません。

そこで今回は、住んだままの物件を売却する際の内覧時に、これだけは心がけておいて欲しい3つのポイントをご紹介しましょう。

内覧は購入予定者の都合に極力合わせる

売主に都合があるように、購入予定者の側にも都合があることを忘れてはなりません。内覧を希望するということは、間取りの図面や概略などの資料を見て気に入ってくれているということです。

よく住宅は“縁”だと言われます。売主の都合で内覧ができなかったら、「この物件とは縁がないのかな」と思ってしまうかもしれません。なので、普段から内覧希望があれば購入予定者の都合に合わせて対応できるようにしておくことが大切なのです。

そのためには、日頃から整理整頓、掃除をして家の中を清潔にしておくことが大事です。特に水回りは重要で、見た目だけではなく臭いにも気を配ることを忘れないで下さい。

仲介業者の印象は大事

内覧を打診してくる仲介業者は、売主と媒介契約した業者だけではなく、購入予定者側の仲介業者からの内覧打診もあるのです。その場合、購入予定者が抱く印象だけではなく、仲介業者の印象も大事なのです。

たとえ内覧した人が他の物件を購入することになっても、その際の仲介業者が売主に対して好印象を持っていれば、積極的に他のお客様を紹介してくれる可能性が高くなるのです。

内覧者の質問には誠実かつ正確に応える

買主にとって購入した後は長くその住宅に住むことになるので、住宅そのものだけではなく売却理由や買い物、通学の便などの周辺環境について知りたいと思っています。そこで、内覧時に購入予定者は色んな質問をしてきます。

その際に大切なのは、正確な情報を誠実に伝えることです。たとえ不都合な情報があったとしても、嘘は禁物です。総てが良いことばかりの物件などありませんから、多少の難はあっても自分が気に入っている点を伝えることで印象が良くなります。

特に売却理由について曖昧な答えをすると、購入予定者は何か瑕疵があるのではないかと不安になるので要注意です。転勤や家族が増えたなど、誰もが納得できる整合性のある理由であれば問題ないでしょう。大切なのは、購入する側の立場になって考えることです。

 
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