不動産投資は、購入代金・運用益・売却代金のトータルで検討する必要があります。一般的に購入代金・運用益には、重きをおくのですが、売却代金まで検討するケースは少ないようです。


当然、売却する日は当分先になるので、具体的な金額をつかむことは難しいでしょう。しかし、売却代金を意識することは必要になります。つまり、購入から売却までのアパートの管理をしっかりしなければならないという意味です。物件の価値が下がらないように管理していく必要があります。また、購入の時点で、価値の下がりにくい物件を検討することも重要なポイントです。


価値の下がりにくい物件とは?


まず、定期的なメンテナンスを行うことです。アパートに限らず全ての建物に共通することですが、見た目というのは、とてもわかりやすいセールスポイントになります。やはり、きれいなアパートであれば入居したくなるでしょう。また、売却のときにも買い手の購入意欲をそそります。


次ぎに、価値が下がりにくいということは、入居者が途絶えないことがポイントです。つまり、立地や将来の周辺施設の環境などを確認しておかなければなりません。


たとえば、現在は近辺に大学があるため入居者が途絶えることはないが、将来的に大学の移転が予定されていれば入居者が減る可能性があり、価格が下がりにくい物件とはいえません。逆に将来、近くに大規模な商業施設ができる予定があれば入居者が増える可能性があり、価格が下がりにくい物件といえるでしょう。


最後に、アパートの施工会社の良し悪しも重要です。やはり、ブランド力のある建築メーカーが施工した物件であれば、構造に関しては問題ないと判断されるため、価格が下がりにくくなります。

不動産投資は、利回りばかりに気をとられ、周辺の環境をおろそかにしたり、メンテナンス等を節約したりすると、将来その付けがまわってきます。売却したいときにスムーズに売却できる状態を維持した物件を所有することこそ、不動産投資をトータルで成功させるポイントになるのです。

 
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