「公示地価」という言葉をご存知でしょうか?毎年発表され、土地の取引価格を算出するための指標となるものです。東京の地価はここ数年、高騰しています。では市区町村それぞれで、土地の価格が一番高い場所はどこなのでしょうか。実際に行って調査する企画です。


今回調査する場所は、「千代田区」です。千代田区といえば、皇居を中心とした国の中枢機能が集まっている場所ですね。一番高いところは一体どのエリアなのでしょうか。(リビンマガジンBiz編集部)


千代田区といえば


千代田区といえば、まず皇居です。千代田区は、皇居が中心となりその周辺に街が構成されています。実際、千代田区の15%を皇居の緑地が占めています。もともとは、江戸幕府時代に江戸城があり、その名残から今の街が形成されています。官僚の代名詞にもなっている街「霞が関」や、国会議事堂・首相官邸といった日本の政治の中心である「永田町」、靖国神社があり武道館がある日本の歴史・文化で外すことができない「九段下」、東京駅の西側に位置し、オフィス街でありながらショッピング施設も多くある「丸の内」、箱根駅伝のスタート地点になり、新聞社が集まるエリア「大手町」など、テレビなどでもよく目にする重要なエリアが多くあるのも千代田区の特徴と言えるでしょう。一方で、美空ひばりさんの代表曲「お祭りマンボ」で登場する「神田」も千代田区です。

では、千代田区で最も高い場所はどこなのでしょうか。


公示価格が最も高い場所は「千代田区丸の内2-4-1」


最も高いエリアは、丸の内2-4-1でした。どこかというと、この写真を見てわかる人もいるのではないでしょうか。

(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

このビルは、「丸ビル」と呼ばれている丸の内ビルディングです。ここが丸の内2-4-1です。丸ビルにはオフィス、レストランフロア、ショッピングフロアといった施設が入っています。

また、丸ビルの北側には、新丸の内ビルディング(新丸ビル)があります。東京駅を背にして、左が丸ビル、右が新丸ビルです。

丸の内2-4-1の2017年(平成29年)公示価格を調べてみると、1㎡単価3,490万円、坪単価が1億1,537万1,900円です。残念ながら中央区の銀座には負けてしまいますが、全国2位の地価が高いエリアです。この周辺は、一体どのような街かを見ていきましょう。

(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

丸ビルから新丸の内ビルへと渡る横断歩道があります。この場所は、絶好の撮影スポットです。

東京駅の駅舎を綺麗に撮影することができます。試しに撮影してみたのが、この写真です。

さらに皇居側に目を向けてみると、こんな風景になっています。

(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

ベンチがところどころにあります。

それでは、一度丸の内ビルをぐるりとまわりましょう。私も気づかなかったのですが、丸ビルには、こんな船の銅像があります。これは、オランダの船で「デ・リーフデ号」です。

(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

実は、この船には「ヤン=ヨーステン」という航海士が乗船していたと言われています。ヤンは日本人と結婚し、現在の八重洲のあたりに屋敷を構えました。そして、「ヤン=ヨーステン」という名前が訛り、現在の「八重洲」という地名が付いたそうです。

東京駅エリアにとっては、欠かせない場所というわけですね。さぁ、どんどん歩いていきましょう。


(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

なにやら楽しそうなイベントが。この日はスポーツを体感するイベントを開催していました。体力測定〜野球、テニスといった様々なアトラクションがありました。2020年を視野にしたイベントと言えるでしょう。

週末になると、こういったイベントがたくさんあります。


(撮影=リビンマガジンBiz編集部)


(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

丸ビル周辺を歩いていると、この日は休日ということで道路が歩行者天国になっていました。休日限定の屋台も出ています。また、クマの可愛いオブジェも発見しました。この辺りは、ヨーロッパの街中かと思うような街並みで、映画やドラマの撮影場所でもよく使われています。

このエリアを訪れてもう1つおさえておきたい場所があります。KITTEというビルです。東京駅丸の内南口からすぐです。その場所がどうして良いのかというと、こんな夜景が撮影できるからです。


(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

丸ビルをKITTEから撮影したのですが、綺麗に撮影できます。ぜひ、訪れた際は、挑戦してみてください。

丸の内エリアは、平日はサラリーマンで賑わいを見せ、休日は観光客や買い物客で賑わうエリアです。東京駅はまだまだ進化し続けています。これからどんな変化を見せていくのでしょうか。

 
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