2016年12月28日
司法書士 豊田則幸

ブラジル人25人を含む国際相続顛末記(2)

司法書士 豊田則幸

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しばらく時間が空いてしまいましたが(*´ω`) 

ブラジル人相続人が多くを占める多人数相続案件の顛末の続きを記します。


前回はご依頼者が私のところにご相談に来られたところまでを記しましたが、結局、ご依頼者の強いご要望もあって、(ダメ元で)本件を受任することとなりました。


受任後、まず、2か月ほどかけて戸籍の取得と相続人の確定を行いました。

何と言っても相続人が40名近くいるような案件ですので、戸籍の取り寄せや確認だけでも一苦労です(+_+)


幸いにも、以前依頼した司法書士さんが取得した戸籍の一部と相続関係図をご依頼者がお持ちでしたので、そこを手がかりに、それでも他の司法書士の確認した結果をうのみすることはできませんので、一つ一つ確認しながら作業を進めました。


それと並行して、日本の戸籍には出てこない、ブラジル側の相続関係を突き止めなければなりません。


ご依頼者から頂いた資料の中にサンパウロの日本人会(県人会)の連絡先があり、そこで何かしらの手掛かりが得られると考え、まずは当たってみることにしました。


ブラジルと日本では時差が11~12時間ありますので、夜の9時過ぎに事務所から国際電話を掛けたところ、60代くらいの女性の方が電話に出ました。その方は、普通にきれいな日本語を話せましたので、早速、事情を話したところ、「ああ、その話、覚えています。」とのことで、その方が、5年前に、ご依頼者のお父様に協力した方だということがわかりました。


しかしながら、その後、連絡が来なくなったので、すでに解決したことだと思っていたそうです。


そして、その方に「相続人の誰かに連絡を取ってもらえないか?」とお願いしたところ、翌日の午前中(向こうは深夜)、事務所に、相続人の1人だという女性のご主人から電話がかかってきて、「3週間後に妻の母親の四十九日の『ミサ』があるから、そこで親戚のみんなに話してみるよ。」とのことでした。


ブラジルでは、仏教式の四十九日の法要も『ミサ』と呼んでいるみたいです(^ω^)


そのご主人は日本生まれの移民一世だそうで、「普通に日本語で手紙を書いてもらえば大丈夫。」とのことでしたので、事情を書いた手紙と相続関係図を沿えて、国際郵便でブラジルに送りました。


郵便局では「現地には2週間程度で到着します。」とのことでしたので、「『ミサ』には間に合うだろうな。」、と思っていたのですが、ブラジル側の郵便事情のため、結局、到着したのは1か月後でした。


そして、手紙が到着した後、再度、そのご主人から電話がかかってきて、「親戚で話し合ったところ、相続人の中に公認会計士をやっている者がいて、彼に任せようということになった。妻から話しておいたから、直接、メールか電話をしてみてほしい。」とのことでした。


しかし、いきなりブラジルの公認会計士事務所に電話しても話が通じるかはわかりませんでしたので、まずは、聞いていたメールアドレスにひらがなで文章を送ってみました。(国際電話会社時代の経験から、2世であれば、ひらがなくらいは読めると思ったからです。)

すると先方からローマ字表記の日本語で返信が来ました。(そこで、ブラジルのメールソフトでは日本語を書くことができないことに気が付きました。)


それからしばらくは、ローマ字表記の日本語のやり取りが続いたのですが、どうも難しい話になるとコミュニケーションの限界を感じるようになったので、ご依頼者の了解を得て、国際電話会社時代の日系2世の友人に電話を掛けてもらうことにしました。


その結果、その方は公認会計士で相続を専門にしていること、以前、ご依頼者のお父様にも協力したことがあること、ブラジル側の親戚は全員無償で全面協力を約束してくれていること、などがわかり、安心しました(^^)


どうやら親戚の皆さんは、経済的に裕福な方が多いみたいです。


一般的に日系移民は教育熱心で、ずば抜けて勤勉であるため、ブラジル社会で成功している割合が他国の移民に比べて高いです。

そのため、ブラジル全体の人口の1%にも満たない日系人が、最高学府であるサンパウロ大学の学生の10数パーセントを占めていた時代もあるそうです。


いずれにせよ、相続人の中に強力な助っ人ができ、友人の助けも得て、これで何とか、解決の道が開けた気がしました(^^)v


(次回に続く)

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