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こんにちは。婚活FP山本です。不動産は売却してしまえばあとは購入した人が好きなように…が基本ですよね(実際には地域によって色々ですが)。そしてその不動産が自宅と隣接していたら、中々売却を決断できないのかもしれません。今回はそんなお話です。

自宅と共に相続した隣接青空駐車場

都心部からそこそこ離れた地域に住むAさんは、定年直前に相次いで両親を亡くしました。その結果、貯金以外に自宅と隣接する青空駐車場をも相続したのです。またこの青空駐車場は、白い線を引いただけの月極での貸し出しのみという経営状態でした。

ハッキリいってこの青空駐車場は完全に赤字経営。亡くなった両親が現役の頃は相応に儲かってたらしいですが、現在のその地域では誰もが普通に自宅に駐車場を持っているため、需要は皆無でした。なので実際には広大なAさん専用駐車場といったところ…。

赤字経営の駐車場は金食い虫、売却したいが…

そんなAさんは持病の関係で運転が怖くなり、定年を機に自家用車を売却しました。これで駐車場は一台も停まってない完全赤字経営に…。なまじ敷地が広かっただけに、固定資産税という経費だけが沢山かかる完全にただ金食い虫な不動産になりました。

普通の人なら、こういった状況になれば駐車場という不動産は売却してしまおう…と考えますよね。もちろんAさんもそう考えました。ですが、A奥さんが猛反対してきたのです!「次にどんな新規物件が建ってどんな人が来るか分からないし、怖いからイヤ!」と…。

新規物件が怖くて売却できず…地価は下がる一方だが

A奥さんとしては売却はともかく、売却後がとことん気になった訳ですね。確かに駐車場不動産は自宅と隣接してますし、やっかいな隣人が来たり新規で大型店舗が出来たりしても逃げられません。それなら少々の赤字経営でも今のままが良いとの事。

それからさらに約10年の月日が流れましたが、当時の赤字経営はまったく改善されてません。相変わらず何の新規物件も建たずに車ゼロ台の駐車場のままです。ひとまず地価は下がる一方ですが、奥さんは幸せな様子。子供への相続を無視するなら、こんな不動産対処法もアリかもですね。

おわりに

赤字経営の駐車場不動産は売却するのが当然です。ですが売却後を考え、新規物件や新規の隣人への恐怖が取れないなら、こんな対処法もアリなのかもですね。あるいはこのケースなら、自宅ごと売却…でしょうか?ひとまず、似た環境をお持ちの方は覚えておきましょう。

関連リンク↓ 「不動産!早期売却を決断できなかった男性の末路」
/column/yamamotomasayoshi/20114/
 
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