こんにちは。婚活FP山本です。バブル時代は日本中どこの不動産も価格は実に安定、あるいは値上がりが基本でした。そんな時代を謳歌してた世代には「不動産神話」が常識かもですね。ですが今の時代は…?今回はかなり時代錯誤をしてしまった方の実話です。

親の「家賃は損、不動産は購入しろ」が始まり

ある地方に社会に出たと同時に居住用不動産を購入した男性Aさんがいました。不動産を購入した理由は、親の「家賃は損、不動産は購入しろ」という教えがキッカケ。Aさんは特に深く考える事無く「そうなんだ!」と受け入れ、教え通りに購入したわけです。

幸か不幸か、Aさんの友人や同僚にも一部そういう行動を取ってた方もいたので尚更納得感もありました。この辺りは地域性や時代背景ですかね。その後、Aさんは30歳頃に無事結婚し、息子にも恵まれました。実に人生順調だった様子。

まもなく定年、利便性の良い街に移住しようと売却…

そんなAさんに転機が訪れたのは息子が社会に出る時。AさんはA親と同じく「家賃は損、不動産は購入しろ」とアドバイスしました。すると息子は「今の時代イキナリ不動産を購入なんて考えられないよ」と…。Aさんは育て方を間違えたかと少し焦ったそうです。

そんなAさんはまもなく迎える定年を機に不動産を売却して、利便性の良い街に移住しようと計画。車が無いと生活できない立地の不動産は老後生活には不向きと考えたわけです。Aさん的には新規不動産を購入できる程度の額で売却できると考えてたそうですが…。

親の時代はほぼ等価で売却できた?しかし現代では…

当然目論見は大幅にズレてました。当時約4000万で購入した新居不動産の売却見積額は1000万にも満たない額。A親から「不動産はほぼ等価で売却できる資産」と聞いてたAさんはまさに青天の霹靂。築40年のうえ、今の時代は値下がり傾向ですからね…。

結局Aさんは不動産売却を止め、移住を断念しました。ただ今後も住むとなれば築40年の不動産ですし、相応に大規模なリフォームが…。今Aさんは人生で初めて「親の教えは間違ってたのか」と悩む日々。今後、Aさんはどうするのでしょうか…?

おわりに

「家賃は損、不動産は購入しろ」はA親の時代は正しかったのかもですね。ですが今の時代、住宅ローンの金利も含めて正味で損得計算したら…?しかも最終的に売却・移住を考えた場合は?そして今の時代は結婚も不透明!早期の不動産購入は慎重にどうぞ。

関連リンク↓ 「不動産!老後は地方でのんびりと…いかなかった話」
/column/yamamotomasayoshi/20436/
 
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