ツーバイフォー(2×4)工法は耐火性に優れているのか

2×4工法は、「枠組み壁工法」とも呼ばれ、外観のデザインやインテリアなどを自由に設計できるのも魅力です。
しかし、耐火性のことが心配になるかもしれません。

ツーバイフォー(2×4)工法の耐火性について

確かに木材は燃えやすい性質を持っていますが、ある程度の厚さのある木材は、火災が発生しても木材の表面が炭化するだけで食い止めることができます。
そのような木材はいったん燃えたとしても強度が低下しにくい性質があることが実証されています。

また、2×4工法で建築した建物は、扉や窓を閉めておけば空気の流れを遮断することができるので、室内で発生した火が燃え広がりにくい構造になっています。
さらに、2×4の住宅は、外部からのもらい火にも強い構造となっています。

実際に、隣家が火災になっても、外壁が焦げる程度の被害で済んだという事例もあります。

ツーバイフォー(2×4)工法が耐火性に優れているのはなぜ?

2×4工法は、構造材などの使用箇所や施工手順などが細かく規定されています。
各部屋の天井や壁には耐火性の高い石こうボードを張るのが一般的です。
そのため、各部屋が防火区画のようになっており、それらがいくつも集まって一つの建物になっているわけです。

また、床、天井、壁、壁と壁の取合部は、炎が通り抜けないようなファイアーストップ構造となっています。
一般の木造建築や鉄骨造などでは、天井裏、床や壁の内側が火の通り道となって燃え広がってしまいますが、2×4工法では、たとえ石こうボードが破られてしまっても、ファイアーストップ材の働きによって、火炎が他の部屋へ燃え広がりにくい設計になっています。

省令準耐火構造とは

「準耐火構造」は、国土交通省が定める建築基準法を満たす建物のことです。
一方、「省令準耐火構造」とは、その準耐火構造に準拠するものとして、住宅金融支援機構が定めた基準を満たす建物のことを指します。

屋根、外壁、軒裏、内壁、天井など各部位について、施工方法や、部材、基準値が細かく定められています。
例えば、外壁の室内に面する被覆材は、厚さ12ミリ以上の石こうボード張り、あるいは厚さ9.5ミリ以上の石こうボード2枚張りといった具合に細かく規定されています。

省令準耐火構造では、屋根や外壁に燃えにくい材料を使用する必要があるため、市街地での火災でも火をもらいにくい特徴があります。
また、火災が発生しても一定時間部屋から火炎が出ない構造になっているので、避難や初期消火をすることが可能になります。

従来の木造建築で省令準耐火の基準を満たすには、特別な設計や施工が必要になりますが、2×4工法なら特別なことをしなくても省令準耐火構造に適合します。

省令準耐火構造の住宅では火災保険が安くなるの?

火災保険は建物の構造によって保険料が変わってきます。
住宅物件は、M構造、T構造、H構造に分けられ、保険料はM構造が一番安く、続いてT構造、H構造の順になっています。

また店舗併用などの一般物件では、1級、2級、3級に分けられ、保険料は安い方から1級、続いて2級、3級となっています。

2×4を含む省令準耐火構造の住宅は、鉄骨造と同じT構造、あるいは2級に分類されるので、一般的な木造建築と比べると保険料が安くなります。

2×4工法では、構造材などの使用箇所や施工手順がきめ細かく定められており、その指示通りに施工すれば、省令準耐火の基準を満たすことができます。
ですから、2×4工法は木造建築でありながら耐火性が優れていると言うことができます。