「減価償却費」についての解説

不動産に関する重要キーワードを、日本AMサービス堂下代表が分かりやすく解説!

「減価償却費」とは、読んで字のごとく、「価値のあるものを時間経過とともに分割して計上していくことで、段々とその価値が減っていく」という考え方です。時間経過とは耐用年数などの要素から策定され、税金面等の齟齬がないようにするための方法です。
この「減価償却費」は不動産と深く関係があります。具体的にはどういったことなのでしょうか。

キーワード「減価償却費」とは・・・

減価償却費は非常にわかりにくい概念です。不動産業者ですらこの減価償却を理解していないケースも散見します。今回はいくつかのポイントに分けて説明をさせて頂きます。

  1. 減価償却費は経費ではあるが、他の経費と違い現金の支出がない他の経費。
    例えば原状回復費であれば業者さんに支払いが発生しますし、管理費であれば管理会社に支払いが発生します。そしてこの発生した費用は収益から差し引いて、その残りの分で税金を計算する事になります。つまり費用が多ければ多い程、収益が少なくなり、税金は小さくなることになります。経費の中で減価償却費は原状回復費、管理費同様に利益を少なくする機能を持ちますが、その他の経費と違うところは現金を支出しない所です。現金を支出しないのにもかかわらず何故経費になるかと考えている方も多いかと思いますが、減価償却費は不動産の購入時に建物に対しての支出額がもとになります。その支出を一度に計上せずに法的に定められた耐用年数にわたり各年度に按分(あんぶん)して行く形で経費計上が認められています。考えてみると仮に不動産を購入時に一括して経費計上したとすると、間違いなくその期の収支は大幅な赤字になってしまいます。これは会計上望ましくないのは言うまでもありません。
  2. 建物についてのみ
    減価償却費は建物についてのみ適用されます。建物は時間が経てば見た目も含めて劣化して行きますので、この劣化を購入してから少しずつ価値を減らしていく効果があります。土地はどんなに時間が経っても劣化はしないですよね。
    もちろん価値の変動はありますが、物質的には劣化しません。
  3. 建物の価格はどう決まる
    減価償却費の基となる建物の価格は購入時にどう決まるのでしょうか。
    売買の際に殆どの場合が固定資産評価額の按分によって決定される事が多いです。建物の額が大きければ大きいほど、毎期の減価償却費が大きくなるので、できれば建物価格を増やして欲しいと思う方が本音だと思います。個人の方が購入する場合、うまい按分方法で許容されている方法もございます。購入時にこうした購入価格の土地、建物のバランスも運用方法により非常に重要となります。
  4. 耐用年数について
    減価償却の適用される期間は建物の構造により変わります。
    中古の収益不動産を購入した場合は法定耐用年数の残存期間+築年数×20%が
    購入後の減価償却期間になります。法定耐用年数が経過している場合は法定耐用年年数×20%になります。
  5. 購入諸経費
    不動産を購入する際に仲介手数料、登録免許税等の費用がかかります。こうした費用は最終的に建物、土地に按分される事となります。建物に按分をされて経費は減価償却費を通じて毎期費用計上されて行く事になります。
  6. 売却時について
    最終的に建物、土地を売却する際に既に減価償却期間が経過している場合、建物の価値は名目上ゼロになります。購入時の価格+購入時の諸経費から減価償却費を差し引いた額以上に売却できた場合に売却益が計上される事となります。
堂下代表の一言
価償却費は解説にも記載している通りで非常にわかりにくい概念で、理解するのが大変です。しかしながらこの減価償却費は不動産には切っても切れない関係で、特に不動産投資にはこの減価償却という制度をうまく使う事により節税対策となります。ここでは細かな説明を割愛させて頂きますが、もし皆様が不動産投資を行うのでしたら、まず減価償却をマスターしましょう。

 

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氏名 堂下 葉
所属/役職 代表
資格 宅地建物取引主任者、不動産証券化協会認定マスター、証券アナリスト、全国経理教育協会簿記上級、日本商工会議所簿記2級、国際会計検定(BATIC)Accountant Level、証券外務員2種
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